ついこの間新年度を迎えたと思っていたのに、気づけばGWもいつの間にか終わっていて、もう5月の後半戦。
絶賛5月病発症中という方もいらっしゃいますか?
さて、ここ1~2週間で、運動会やら修学旅行やら学校行事が続いている方もいるようですが、月が変わり6月になれば、定期テストがやってきます。
まだ、1ヶ月近く時間があるという人もいるようですが、行事気を取られていると、気づけばもう来週テスト…なんてことにもなりかねません。
ぜひ、いまの内から計画的に行動していきましょう。
今日は、そんな今年度最初のテスト前に注意しておいてほしいことをまとめておきたいと思います。ぜひ参考にしてご自分の勉強に活かしてほしいです。
勉強しているのに成果が出ない人の特徴
塾に行けばすべてが解決すると思っていませんか?
意外に多い!?プロもどきの塾講師
成績があまり良くない、テストで点が取れないという人が塾に行くというのは、かなり一般的な流れとなっています。もはや成績うんぬん以前に、中学生(最近は小学校高学年)になったら特に「お受験」でなくても塾に行くのが当たり前と考えている人もいるようです。
小学生のうちはお父さん、お母さんが具体的な勉強の内容まで教えてあげられるけど、中学校になってくるとだんだん難しくなるかた、専門の先生に習いたいという気持ちはよくわかります。というか、自分で改善策が見いだせない場合は、やはりその道のプロに教えてもらう方が良いでしょう。何事においても。
ただし、学校の教科の勉強、特に、一般的な学習塾を利用する場合、注意しなければならないことがあります。
というのは、たとえ学習塾であっても、そこにいる「先生」は必ずしも教育のプロではない場合があるからです。
学校の、教科の勉強であれば、特に、小学生、中学生の内容であれば、ちょっと準備をすれば、それなりの授業(指導)がすぐにできてしまいます。
だから、特別な研修などを経ずに「先生」になってしまっている人もたくさんいるのです。
さらにいえば、個別指導塾の教室長などの社員は、他業種からの転職組や、フランチャイズオーナーの場合も少なくないため、一見「社会人」の「プロ」の「室長」「先生」という印象になりますが、内実ほとんど教育的見識を持っていないなどということもあり得ます。
もちろん、指導歴の有無、長短に関わらず、しっかりと準備をして、担当の生徒さんを理解して、必要な指導を過不足なくできるように努力されている方もたくさんいるでしょう。
しかし、そうだとしても、よほどのことがない限り塾に毎日通ってはいないでしょうから、必然的に、できることは限られてきます。
限られた時間・予算の中で何を、どうするかを考えましょう
教科別で考えれば、1つの教科あたり、週に1~2時間程度授業を受けているというのが多いのではないでしょうか。
その限られた時間の中で、何をどのようにやるのか、これはきちんと整理しておかなければ、塾に行っているのに成果がなかなか出ないということになります。
たとえば、主要教科であれば、学校では1週間に4時間とか5時間とか授業が組まれているでしょう。
もちろん進度(授業のはやさ)にもよりますが、それだけの時間をかけてやったことを、週に1~2時間で同じように復習することは、概ね時間的に不可能です。学校の場合、様々な理由で、あまり進まない時期というのも見受けられるので、可能な場合もありますが、とはいえ、一から十まですべてを塾の限られた授業時間内で復習することは難しいでしょう。
だからこそ、まずは授業でやったこと、説明してもらったことが「わかる」のか、問題集の問題などを利用して、「できる」「解ける」のかを確認することが大事です。
知識の暗記テストなどの小テストがある場合は、それを嫌なイベントとしてしぶしぶこなすのではなく、しっかりと「わかる・できる」部分と、「わからない・できない」部分を分けるきっかけとして利用するのが大事です。
これは、塾を利用するしないに関わらず必要なことですね。
それができると、質問ができるようになります。
何をやるべきなのかがはっきりしてきます。
それができてこそ、塾を効果的に利用して、効率的に成績を上げることができます。
塾や先生というのは、生徒さんが成長するために、その成長を効果的・効率的にするためにこそ存在しているはずです。そうした使い方をするからこそ、より意味のあるものになり、費用対効果としても満足いくものになるはずです。
自分の生活・授業態度を見直す
たとえば、学校の授業、先生の話をあまり聞いておらず、今日何を勉強したのかがすぐに言えない人がいます。
提出物も、「何を」「どのように」「いつまでに」やるべきか、指示された内容をしっかりと聞いてこない人がいます。
板書やプリント・ワークシートは何となく書いたり、書かなかったり…。
それで「勉強がわからない」「勉強のやり方がわからない」「どうやれば成績上がりますか?」と質問される方がいらっしゃいます。それも少なくない人数の方が。
誤解を恐れず、厳しい言い方をすれば、もはやそれは勉強以前の問題です。
人の話を聞けないとか、大事なことをメモしないとか、時間管理、スケジュール管理ができないとか、そういう生活態度の問題です。
そういった問題を度外視して、塾に通えば勉強面をどうにかしてもらえるというのは、少々考えが甘いと言わざるを得ません。
そういった問題を度外視して、塾に通っているのに、勉強が、成績がなかなか上がらず、塾や先生をコロコロと変えてしまう人もたくさんいますが、やはり、問題の本質が見えていないと言わざるを得ません。
そのような考え、行動を続ける限り、なかなか成果が出ないままでしょう。
大事なことを見落として、大事な行動が継続できていないからです。
もちろん、授業を受けるとか先生に質問をする、あるいは、教科書や問題集の使ったり、メモやノートを書くというのも、一定の知識や技術が必要です。あるいは、授業で話されている内容がよくわからず、もう何をどうして良いかもわからない状態という方もいるでしょう。
そうであれば、それでも構いません。
先に書いたように、何が「わかる・できる」のか、何が「わからない・できない」のかを分けてみるという作業を自分でやることが、勉強の、学力向上、成績UPの第一歩です。
最悪、この段階で「全部わかりません」でも良いのです。
いま、今日の授業で先生が話していたことが100%わからないというのでも構わないのです。
それを自分で話すことができるのか、つまり、自分で意識できているのかが大事なのです。
内容がまったくわからなくても、学校の授業は毎日あり、何らかのことを必ずやっているでしょう。教科書の何ページ、このプリントのこの部分、板書を写したノートなどなど、わからなくても、授業中にどうやらこの部分をやっていたらしいこと、訳も分からずに写しはしたけど、どうやら先生はこんな板書で説明していたらしいこと、こうした情報を持ち帰ることはできるはずです。
それすら放棄してしまっては、もはやその授業でやっていたであろうことを、塾の限られた時間の中で、一からやり直すしかありません。
これでは時間がいくらあっても足らなくなるのは容易に想像できると思います。
不足しか時間はどうするか。
テスト前や夏休みなどの長期休業中に追加授業、あるいは、それでも足りなければ普段の通塾時間を増やすしかなくなります。
親御さんも、時間が足りないのであればもっと、テスト範囲まで終わらないのであればもっと、これだけやってもこのくらいの点数にしかならないのであればもっと、という具合に授業をどんどん増やしていくことに抵抗を感じられない方もいらっしゃるようです。
必要なことなら・・・。
勉強のことだから・・・。と。
しかし、それが、意味のある授業時間であれば良いと思いますが、上記のように、大事な最初の一歩を踏み外したまま、何とか帳尻合わせをするように塾の授業を受け、授業数を増やしても、根本的な解決にはなりません。
だから、勉強の成果が出ていないという人は、自分の生活や授業態度を改めて見直してみましょう。
ここに示したような状態ではなくても、「今日の授業どんなことやった?」「何か不安な部分はある?」という問いかけにすぐに答えが出せないのであれば、塾に助けを求める前に、まず自分でやるべきことがたくさんあるようです。
そうしたことをやってはじめて塾などの先生を有効利用できるということを今一度意識して日々の学習に向き合ってみてください。
近道はないけど、必ずゴールがあるのが勉強
勉強の成果が正しくできらない方のなかに、単純な作業のくり返しを嫌う人がたくさんいます。そういう人は、何か行動の習慣なり、技術の習得をするために「くり返す」(強化学習)が大事だということがきちんとわかっていないようです。
スポーツなどの話題になると、基礎体力をつけるための走り込みや、日々の単調な基礎技術訓練は当たり前だと考える人がほとんどなのに、勉強になるとどうしてかこのことを忘れてしまうというか、勉強は別物だと考える人が多いようです。
「先生、英単語が覚えらません」
「社会苦手だから、歴史の用語が覚えられません」
よく耳にしますが、私はたいていその場合、すぐその場で10~15分など決められた時間の中で、いくつか指定した単語の丸暗記を命じます。もう有無を言わさず命令します。時に何かをかけてでもやってもらいます。
すると、「苦手」「できない」「暗記力が…」などとふだんもらしている人でも、たいていできます。どんな方法であっても、その場限りの浅い記憶であっても、限られた時間で、限られた個数の情報を暗記できます。
要は、その量を増やし、すぐに忘れないようにすれば良いだけなのです。
そのことに気づいて、淡々と努力を継続出来るようになる子もいます。
しかし、一方で、やるべき量の多さ、単調な作業を続けることに対するめんどくささ、などなど行動する前に、目の前の行動を必要以上にネガティブなものとしてイメージしてしまいます。
いまここでできたその行動をただもう一度、明日も、来週も、来月もやってみるだけなのに。
やらない理由、できなくても仕方がない理由を必死で探し始めます。
これもなかな成果が出ない人の特徴です。
でも、これも人間の脳に備わっている正常な機能です。
変化を嫌い、現状維持、平安を好むのが脳の基本スペックです。
だから、ついサボってしまうとき、嫌だな、こんなことできるわけがない、などと思ってしまうときには、ぜひ「ああ自分は間違いなく人間なんだ」と実感してください。
そして、次の瞬間には、ひとまず何か行動をすることを心がけましょう。
あれこれ思い悩むのをやめて、目の前のこと、何か1つのことで構いませんので、体を動かしてみましょう。
四の五の言う前に行動してみる。
まずはそこからです。
行動しているうちに、それが当たり前になってきます。
あれこれネガティブなこと、後ろ向きな自分が顔を出しても、それでも行動することができる自分が当たり前になります。
そんな自分を手に入れることができれば、勉強で成果を出すことなんてとても簡単なことになっているはずです。
なぜなら、勉強は正しく行動を積み重ねれば、正しい答えが得られるものだからです。
テストの点が上がらない、成績が上がらないという状態の原因は様々あります。
対処法も人によって違う場合もたくさんあります。
とはいえ、特別な事情がない限り、きちんとやり続ければ、きちんと成果が得られるというのが勉強です。
だからもし、勉強で成果が得たいのであれば、テストの点、成績を上げたいのであれば、「何が正しい行動なのか」を知り、それをどんな事情があっても成果が出るまでたんたんと「継続する」ことに集中してください。日々「継続できない」原因・理由を探り、それらを排除することを意識してください。
1日、2日の勉強でいきなり100点が取れるようにはならないかもしれません。
しかし、今現在、あるいは、これまで勉強に自信がなかった、物覚えが悪いという人であっても、100点を取ることは不可能ではありません。
近道はないかもしれないけど、必ずゴールがある。
それが勉強です。
さぁ、あなたがまずやるべきことは、何ですか?