
塾に行ってるのに・勉強しているのに成果がいまいち。

勉強が不安だからとりあえず塾に行かせているけど、本当に効果が出ているのか疑問。

学校の授業、塾の授業を受けているだけで「やった気」「できた気」になってしまっている気がする・・・

自主学習・家庭学習・自習が大事なのはわかるけど、どうすればいいの?
・・・そんなお悩みありませんか?
この記事では、
解説していきます。
自習力養成講座の講師はこれまで神奈川県内で20年以上にわたり学習指導をしていますので、多くの生徒さん保護者様と出会い、接してきました。その経験を元にお話ししていきますので、あなたがもし同じようなお悩み・問題を抱えているなら、きっと解決のヒントを得て頂けると思います。
ちなみに、これまで出会ってきた生徒さんの中で、成績が良い子、急上昇した子にはある共通点があります。その共通点とは「きちんと自習ができているかどうか」ということです。
では、なぜ「自習」をする生徒は成績が良い、あるいは、成績が急上昇するのか、といった部分についてもお話ししたいと思います。その上で、どのようにすると「自習」が効果的にできるか、6つのポイントを解説していきたいと思います。
自習(自主・家庭学習)がテストの点・成績を上げる理由
さて、まずはテストの点・成績を上げるためには「自習」が必要だというお話をしていきます。
これについては、きっと反対する方はいないのではないかと思います。
だって、勉強に限らず、スポーツや楽器、習い事など、どんな学習でも自分で練習するのは不可欠ですから。
もちろん、先生に習うというのも大事です。
どんなことでも、最初はみんな初心者ですから、誰かに教えてもらう必要があります。初めから自分一人でやっていくという場合でも、参考書やネットの記事、動画など何かしらお手本となるものがあるでしょう。
ですが、先生に習っただけで、実際に自分でやってみなかったら、練習しなかったらどうなるでしょうか?
例えば、クロールの泳ぎ方を教科書で説明されて、実際にプールで泳げるようになるでしょうか?
ピアノの弾き方や譜面の読み方を教えられただけで、実際にピアノを弾けるようになるでしょうか?
仮にできたとしても、では、クロールの泳ぎ方を知り、やっと25mが泳げるようになった人がオリンピックで金メダルが取れるでしょうか?
やっとピアノが弾けるようになった人が世界的なコンクールで賞を取ることができるでしょうか?
・・・きっと難しいですよね。
何かの知識や技術を身につけて、自分をレベルアップさせるための手順は・・・
というものです。
これは勉強でもまったく同じですね。
学校や塾で授業を受けても、そのまま何もしなかったらどうでしょうか?
テストで高得点、成績オール5が取れると思いますか?
もし、そんな人がいるなら、それは天才です。
もちろん、そういう特殊な才能を持った人もいます。
でも、僕を含めて多くの人はごく普通の凡人です。授業で聞いた話をその瞬間にすべて記憶する超能力のような力を持っているわけではありません。
だからこそ、復習が必要になるわけです。
自分で何度も訓練して、自分の力でできるようにするのです。
自分が天才だ、一度聞いたことは忘れないという特別な能力を持っているという自覚がある人はこれ以降、読む必要はないかもしれません。
ただ、天才ではない、特殊能力はないという「ふつう」の人であれば、何かの知識を覚えたり、何かの技術を身につけたりする場合には、必ず自習(自分で練習すること)をしなければならないでしょう。
おそらく、テストの点・成績を上げるために自習が大事、というのは多くの人が納得できることだと思います。ただし、意外にこの「自習」をしっかりとやっている人が少ないのも事実です。正確にいえば、効果的・効率的に「自習」ができていない人が多いです。
それは、学校や塾でちゃんと教えてもらっていないということも原因となっています。
学校や塾の授業は、「教科毎の学習事項を伝える」か「問題の解き方」を教えるものがほとんどです。
宿題などを出して、自習をするように言うことはあっても、どういう点に注目して、どのように自習をすれば良いのかを教えてくれる先生は意外と少ないのが現実です。
ですが、学習を効果的に進めるためには、つまり、効率的にテストの点・成績を上げるためには、自習が不可欠です。
それならば、自習についてしっかりと学ぶのはとても重要なことです。
せっかくこの記事を読まれているのであれば、少なくともあなたは自習の重要性に気付いていると思うので、ぜひ正しい自習力の身につけ方を知ってほしいと思います。
では、自習を効果的に進めるために必要なこととは何でしょうか?
ここでは大きく6つの点にまとめて、順にお話ししていきます。
※ぜひこちらの記事も合わせてご覧ください!
【中学生の勉強法】4ヶ月で全教科90点以上にした学習方法(超基礎編)
自習力UPのポイント①「指導者」
勉強は最終的に「自分の力」で「できること」「わかること」を増やす作業です。
そのために正しい勉強法を知ることや問題集・ノートなどのツールを効果的に使うことが大切です。
とはいえ、まだ勉強に慣れていない人や自分のやり方が確立していない人にとって、ノート1つとっても、うまく使いこなせないという場合も多いでしょう。
「よし!勉強しよう!」とやる気になったとしても、何をどうやって、どのくらいやればいいのかよく分からないまま進めていくのは、とても不安です。
というわけで、初学者の人が最初にするべきことは、良い指導者=先生に習うことです。
中学生にもなれば、多くの人が塾に通って、学校以外でも先生に習うことをしていると思います。もちろん、塾に行っていない人でも、学校で先生の授業は受けているはずです。
とにかく、まずは先生の指導を受けて、何を、どのように、どのくらいやればいいか、を教えてもらいましょう。
自習力UPのポイント②「素直さ」
そして、先生の指導を受けて、何を、どのように、どのくらいやれば良いかがわかったら、次にやるべきことは「素直」に実践することです。
先生の授業を受けると、多くの場合、宿題が出されると思います。
宿題はきちんとできていますか?
その前に、先生の授業の復習はやれていますか?
もし、授業の復習・宿題がきちんとできていないのであれば、それは非常にモッタイナイことをしています。
授業中に先生に教えてもらっていると、何となく「わかった気」「できた気」になります。
というより、「わかった」「できた」という感覚にならなければ、そもそも授業の意味がなくなってしまいます。
ただし、授業中に先生に教えてもらったこと、先生と一緒にやったことは、まだ自分の力だけでクリアしたわけではありません。
だから、授業を受けた後にもう一度やり直して、自分の力だけでできるのか、わかっているのかを確認することが大事なのです。
その上で、先生がやっておいた方が良いという宿題をやるのが、自学自習をしていく正しい手順です。
自分の思いつきで、自分勝手なやり方で勉強してもなかなか成果は出ないでしょう。
先生に言われた通り、あるいは、参考書に書いてある通り、「素直」にやっていくのが、勉強で上達する近道です。
自習力UPのポイント③「基準値(行動量)」
こんなお話をすると、「私は先生に言われたことやってます」「宿題はちゃんとやってます」と言う人がいらっしゃいます。
もちろん、まず先生に言われた通り、「素直」に実践することは絶対に必要なことです。
「素直」に行動することができたら、次は、自分の「基準値」を見直すことをしていきます。「基準値」というのは「行動量(練習量)」と言いかえても良いでしょう。
例えば、1日に30分くらい勉強しているとします。これまでほとんど家庭学習をしなかった人が毎日30分もできるようになったのは大変素晴らしいことです。
ただし、もし、テストの点をあと20点上げたいとして、そのために必要な勉強時間が50時間だったとします。
毎日30分勉強すれば、週7日で210分、1ヶ月4週として、月に約840分となります。
つまり、1ヶ月の勉強時間が14時間ということです。
そうすると、50時間をクリアするには、約3.5ヶ月かかるという計算になります。
中学生ですと、だいたい2~3ヶ月に1回は定期試験がありますので、ギリギリ間に合うかどうかというところです。
もちろん、実際にはこんなに単純な計算が成り立つわけではありません。
ですが、毎日勉強している、宿題は忘れずにやっている、という状態だったとしても、必要な量の行動ができていないこともあるということです。
勉強時間や問題量だけでなく、一つ一つの勉強に対して、どれだけ真剣に取り組めたかという基準値も大事です。
例えば、宿題などをやるときに、途中でよく分からなくなって解答や解説を見て問題を解いたとします。
解答や解説を見てから問題を解くのは何も悪いことではありません。
自分が解く前に答えを見るなんてダメだ、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「お手本を見てから自分で真似してやってみる」というのは、正しい勉強のやり方です。
ですから、よく分からない問題を何とか自分で解こうとして、ずっと頭を抱えてしまうくらいなら、さっさと解答・解説を見てしまった方が良いのです。
もちろん、じっくり考えて、自分の力で何とかできそうなものは自分でやるべきです。
「手を抜く」「楽をする」ために解答を見るのは当然NGです。
大事なのは、解答・解説を見て、考え方や解き方がわかったあとに、もう一度自分で解き直してみることです。自分の力だけでできるのか、自分で自分をテストしなければ、ただ解答を写すだけの作業になってしまいます。
よく学校の副教材(ワーク)の提出前に、解答を写して提出する子を見かけますが、それは勉強でも何でもない、ただ文字や数式を写す作業です。それでは、せっかくの勉強時間がムダになってしまいます。
しっかりと必要な量の行動ができるのか、自分にストイックに、一つ一つの行動を意識してできるのか、勉強で成果を出すためには、こうした自分の「基準値(行動量・練習量)」を上げていくということがとても重要です。
自習力UPのポイント④「テキスト」
自習力UPのポイント①~③はどちらかといえば、考え方といえるものです。
この④以降は、どちらかと言えばツール(勉強道具)の使い方の話になります。
まず自習であろうと、授業であろうと、勉強であれば、テキストを使うと思います。
教科書、参考書や問題集などです。
特に、自習では問題集を使っていくことになるはずです。
ですから、この問題集も意識して使えるようにならなければ、ただ何となく勉強はしているけど、やっぱり成果につながらない、などということになってしまいます。
例えば、答えを書き込めるようになっている問題集が多いと思いますが、はじめから解答を問題集の解答欄に書き込んでしまってはいないでしょうか?
解答を書き込んで、答え合わせで○×をつけ、まちがった問題に赤で正答が書き込まれている・・・
もし、いま問題集をそんな風につかっているのなら、すぐにやめてください。
必ず解答はノートに書きましょう。
問題集は何度も解かなければ、本当の意味で自分の実力を上げることにはならないからです。人間の脳は1度や2度聞いたくらいでは、なかなか完ぺきに覚えられないものです。だから、何度も同じことをやるのが上達の近道です。
1つの問題集は、最低でも3回(3巡)はやるべきだと思います。
そのためにも、必ずノートを使ってください。
さらに、テキストに関しては、よく「どんな問題集が良いですか?」と質問されます。
学校や塾ではほとんど指定のものを使っていると思いますが、それらを使っていけば問題ないでしょう。特に、塾などで使われる専用テキストは、おすすめできるものが多いです。
塾に通っていない方や、他に市販の問題集を購入したいという方は、実際に手に取ってみて使いやすそうなものを選んでください。
問題集を使う本人がしっくり来るものです。
その日から毎日のように手に取るものですから、何となく使いにくそうとか、嫌な印象を受けるものは避けた方が良いです。買ってはみたものの、すぐに開かなくなるというのがオチです。
誰かがおすすめしていたもの、とか、親としてこれをやってほしいというものがあったとしても、本人がやると決めてやらなければ意味のないものです。
ですから、例えば、よくある「○○日完成」のような薄い問題集を本人が選んだとしても、まずはそれを使って勉強していくのが良いでしょう。
くり返しになりますが、1冊のテキストを最低でも3巡して、学習事項を覚え、類題演習を積み重ねるのが目的です。
ですから、下手に分厚い問題集だと、1巡すらできず途中で挫折してしまうかもしれません。それよりも薄いものの方が1巡しやすく、達成感を感じやすいかもしれません。
大事なのは、毎日にように開けるのか、最後までやれるのか、何度かくり返しやれるのか、ということです。その意味では、本人のフィーリングはけっこう大事な判断材料になるでしょう。
自習力UPのポイント⑤「ノート」
さて、先ほど問題集を解く際にもノートを使った方が良いという話をしました。
ノートも問題集と同じく、勉強といえば、必ず使う道具だと思います。
やはり、ノートも使い方ひとつで、実際にやっている勉強が意味あるものになるか、ムダなものになるかが決まるといっても過言ではありません。
では、ノートはどのように書けば良いか、わかりますか?
大事な道具ですし、学校でもノート提出などがあるくらいですから、ノートをこだわって書いているという人もたくさんいると思います。
ただ、「きれい」なノートを書けている人でも、実は必ずしも学習効果が高いノートになっているわけではないのです。
例えば、こんなノートの書き方をしていませんか?
- 色ペンを5色以上使ってカラフルに装飾している
- とにかくたくさん情報を詰め込んでいる(あれもこれも書き込む)
- ノートを書くことに集中し過ぎて先生の話を聞いていない
- 先生の板書をただ写しているだけ
- 日付や教科書、問題集のページ数などを書いていない
よくあるノートの例ですが、ひとつでも思い当たるものがあれば、すぐにでも改善した方が良いです。
ノートはただ書けば良いというものではありません。
もちろん、問題集を解く時の解答用紙として、答えだけを書き込めば良いというわけでもありません。
しっかりと目的を持って使いこなせなければ、学習効果が半減してしまいます。
逆に、ノートをしっかり使いこなせると効果的に学習を進めることができます。
以前、「東大合格生のノートはかならず美しい」(太田あや・文藝春秋)という書籍が話題となってことがありますが、まさしく賢い人はノートを上手く使えているのです。
ぜひ、一度、現在のノートの書き方・使い方を見直してみてください。
自習力UPのポイント⑥「計画」
効果的な自習をするための最後のポイントは「計画」です。
勉強に限らず、何か目標を達成したいとか、期日までに仕上げる必要がある場合、あらかじめスケジュールを立てておくと良いでしょう。
定期テストはその名の通り、定期的に実施されます。
入試もだいたい毎年同じ時期に行われます。
日々出される宿題も、必ず提出の期限があるはずです。
その時までに、自分の目標を達成できるように、今日やること、明日やることなどをあらかじめイメージしておかなければ、やり忘れてしまうこともあるでしょう。
何となく毎日を過ごしていたり、「あとでやればいいや~」などと思って後回しにしていたら、あとで自分が苦しむだけです。
いざその時になって大慌てで取り組んでも、もしかしたら、もう間に合わないということもあるかもしれません。
宿題や提出物の期限に追われたことがあるという方は、要注意です。
また、そういった中長期的な予定だけでなく、その日の勉強時間の予定(時間配分)なども意識しておいた方が効率的な勉強ができます。
何事も行き当たりばったりではいけません。
やることがたくさんある場合は、用意できる時間との調整が必要になります。時間が足りない場合は、優先順位をつけて、優先度の高いものから実行していかなければ、どれも中途半端な結果で終わってしまいます。
必要なことを、必要なときに、必要なだけやれるようにするのが成果を出すためには特に重要です。
そのために、計画をしっかり立てられる力も、ぜひ身につけていきましょう。
効果的・効率的に勉強を進める「自習力」を習得する方法
「自主学習」「家庭学習」「自習」を効果的にすすめるための6つのポイントについてお話ししてきました。
最後にまとめておきます。
【自習力UPのための6つのポイント】
②素直さ
③基準値(行動量・練習量)
④テキスト
⑤ノート
⑥計画
自習力UPのための6つのポイントに注目しながら「自習」「自主学習」「家庭学習」を進めてみてください。
これらを無視したまま、「ただテキストの問題を解く」「○×つけて終わり」「とりあえず宿題の空欄はうめる」という勉強をしていても、自習力は上がりません。
自習力が上がらないということは、テストの点や成績も上がらないということになります。
とはいえ、具体的にどうやって「6つのポイント」を意識しながら自習をすれば良いのかよく分からない・不安だ、という方もいるかもしれません。
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もう少し具体的に言えば、
道具(問題集・ノートなど)の使い方
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など
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