【小中高生の勉強方法】宿題をやる意味・効果的な宿題のやり方とは?

小中高生の学習において、「宿題」は欠かせないものになっています。学校でも塾でも、授業を受けた後の復習の一環として「宿題」が出されることがほとんどです。

ただ、この「宿題」をやる意味がちゃんとわかっている人、正しい方法で「宿題」がやれている人は、案外少ないものです。

ここでは、大きく以下の2点についてお話ししていきます。

 

【今回のテーマ】
①宿題に対する考え方・向き合い方(「なぜ宿題をやるべきなのか?」)
②宿題のやり方・取り組み方(「どのように宿題をやるべきなのか?」)

中心となる話題は「宿題」ですが、「宿題」は復習のひとつですので、「宿題」を含めて復習をする際のポイントをお話していきます。

 

宿題の意味・宿題の目的とは?

あなたは、宿題の意味・宿題の目的をご存知ですか?

宿題の意味・宿題の目的は、

授業の内容を復習(反復練習・定着)すること

です。

 

「そんなの知ってる」

「当たり前じゃん」

などという声が聞こえてきそうですが、実際に、小中学生の学習を間近で見ていると、本当に宿題の意味がわかっているのか、疑問に思える生徒が非常に多くいます。

 

宿題は、授業の内容を復習し、定着させるためのものです。つまり、言いかえれば、自分のレベルアップのための訓練としてできるかどうかが大事なのです!

 

宿題が出されることがあまりにも当たり前になっているためなのか、ただ何となく宿題をやっている人が多いように思います。宿題を意識して取り組んでいない人は、ぜひこれをきっかけに宿題に対する向き合い方、そして、やり方を変えてみましょう。かなり大きく学習の成果が変化してくるはずです。

 

こんな宿題のやり方はNG!

さて、正しい宿題のやり方をお話しする前に、絶対にやめた方が良い、ダメな宿題のやり方についてお話しておきます。

こんな宿題のやり方をしている人は要注意です。

 

■ただ問題を解いただけ
■ただ解答を写しただけ
■ただ空欄を埋めただけ

 

もし、このような宿題のやり方をしている場合は、せっかくの取り組みがムダになってしまうかもしれないので、今すぐやめましょう。

先ほどお話ししたように、宿題は「授業の内容の定着」「自分のレベルアップ」のためにやるものです。その目的を達成する行動がとれていなければ、何の意味もありません。もう少し具体的に言うと、授業の内容の復習・新しい用語などを覚える訓練になっているかどうか、ここが肝心です。

 

【間違った宿題のやり方】正しい宿題のやり方・宿題の本当の意味/目的とは?

 

実は、こうした間違った宿題のやり方は、間違った(あまり良くない)宿題の出し方が原因になっている場合もあるのです。

 

例えば、よくある間違った宿題は、「単語(漢字・英単語など)を10回書いてくる」というような宿題です。

これまで一度や二度と言わず、こうした宿題を出された経験があるかと思います。

私自身も、学生時代に何度もこのような宿題を出された経験があります。

 

小中高生の学習の多くは、用語や法則などの知識の暗記です。

ですから、基礎的な用語や法則の暗記のためには、やはり反復練習が不可欠です。その意味で「単語(漢字・英単語など)を何度も書く」という訓練自体は、何の問題もありません。

問題なのは、回数(文字数や行数など)が指定された状態での宿題という部分です。

 

例えば、あなたが新しい漢字を覚えるのに、15回書く練習が必要な人だったとします。その場合、「10回書いてくる」という宿題をやったとしても、5回分の練習が不足しているわけですから、実際にはその新しい漢字は覚えられていないということになります。

逆に、7回書く練習をすれば、新しい漢字を覚えられるのであれば、3回分余計な練習をしていることになります。その分、別の用語を覚えるなどの勉強に費やせば、より効果的・効率的に学習を進められるのです。

 

もちろん、実際は、こんな単純な話ではありません。ですが、とはいえ、漢字や英単語を○○回(○○行)書く宿題をやっている生徒を見ていると、多くの場合、意味のない作業になってしまっています。せっかく時間もエネルギーも使って宿題(復習)をやっているのに、肝心の知識の習得・定着という目的が達成できていないのです。

これは、もはや悲劇です。

「だったら、やりたくない」「それなら、やるのやめーた」という態度になってしまっても仕方がないのかもしれません。

 

ぜひ、今これを読んでいるあなたは、そうならないためにも、正しい宿題の向き合い方、そして、正しい宿題のやり方をチェックしてください。

 

宿題(復習)をするときのポイント【正しい宿題のやり方】

宿題は、学習において、基本的には必要なものです。もちろん、授業の復習などをしっかりやっていれば、宿題はなくても良いでしょう。

とはいえ、学校でも塾でも多くの場合、宿題は必ずといって良いほど出されているはずです。であれば、宿題を有効利用して、意味のある復習にしてしまえば、わざわざ自分で復習しなくても、きちんと授業の内容を習得できるようになります。

ですから、「宿題はメンドクサイからやらない」というのは言語道断宿題をやらないというのは、めちゃめちゃモッタイナイこと、せっかく少ない労力・時間でレベルアップできるチャンスを自分から捨てる行為だと思いましょう!

 

さらに、先ほどお話ししたように、宿題の中には、中途半端なものやあまり考えられていない、意味不明なものもあります。ですから、「指示されたことだけでは意味がない場合もある」ということを意識しましょう。

何よりも大事なのは、「言われた通りの宿題をとりあえずやること」ではなく「自分のレベルアップに必要なことをやること」です。宿題が不十分なものであれば、宿題の完成を勉強のゴールにせず、自分のレベルアップをゴールにしましょう。

 

これらをまとめて言うと、「宿題(復習)を取り組む目的意識を変えよう!」ということです。

目的(ゴール)が変われば、当然、行動の量や質が変わってきます。先ほどの例でいえば、「宿題は10回書くこと」だけど「自分のレベルアップ」を目的(ゴール)にすれば、「15回書く」という行動に変わるはずです。

 

では、自分のレベルアップには、どのくらいの量の勉強が必要なのか、どうすればわかるのでしょうか?

 

答えは、かんたんです。

ふだんの勉強の際に、計測して、記録しておくのです。

自分は何回くらいやると覚えられるのか、何分くらい勉強すると授業内容が習得できるのか、実際にやってみないことにはわかりません。当然、教科や分野によっても差があるはずです。

これらには、一度や二度やった程度では、確かな数値は出てきません。が、小中高生であれば、毎日学校に行き、授業を受けて、毎日何らかの勉強はしているはずです。ですから、日々の学習の際に、しっかりと計測し、記録しておくのです。数ヶ月、半年もすれば、かなりの量のデータがたまりますから、ある程度自分の勉強を数値化することができるようになります。それを基に、勉強の目安をつくっていくと、非常に効果的・効率的に学習を進めることができます。

 

自分にとって最適な量・時間で学習を進めるというのは、「勉強があまり好きではない」「勉強にあまり時間が割けない」「それでも何とかテストの点・成績はあげたい」という人には、特におすすめです。それほど難しいことではありませんので、ぜひ自分の勉強に取り入れてみてください。

 

宿題をやる意味・正しい宿題のやり方とは?【動画版】

この記事の内容に関連する「動画」を貼り付けておきます。ぜひ合わせてご覧ください。

 


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